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犠牲陽極材[小新IC][R.7.1.20]
今回は前回の記事【断面修復左官工法 R.6.10.31】の中の【犠牲陽極材(ぎせいようきょくざい)】を少し詳しくご紹介です(^^♪
前回の記事と重複しますが、断面修復工法とは、コンクリートの劣化した部分を削り取り、必要に応じて様々な再発防止対策をした上でモルタルなどで修復する工法です。その中で「再発防止対策をして」とありますが、今回紹介する再発防止対策は【犠牲陽極材(ぎせいようきょくざい)】です。
この【犠牲陽極材】は、鉄筋が錆びないようにするための対策として使われます。
今回は設置の手順を細かくご紹介します('◇')ゞ
上の写真の材料が、犠牲陽極材です。
この材料は「パッチガード」といって「亜鉛(あえん)」という金属が入っています。
このパッチガードは、コンクリート構造物内の鉄筋に接続することで、亜鉛Znと鉄Fe(鉄筋)とのイオン化傾向の違いにより鉄筋の腐食を抑制するものです。
ここで「イオン化傾向」とは、金属(金属単体の原子[ここでいう亜鉛Znや鉄Fe])が水または水溶液中で陽イオンになろうとする性質のことをイオン化傾向といいます。イオン化傾向の大きな金属ほど、相手の物質に電子を与え、自分自身は電子を失い陽イオンになりやすくなります。
つまり、イオン化傾向の大きな金属ほど、酸化されやすく強い還元力を持ちます。
ここで、イオン化傾向は Zn(亜鉛)> Fe(鉄)なので、鉄筋よりも亜鉛が酸化(錆び)しやすいという性質を使っていると言う事です('◇')ゞ
この性質により鉄筋の腐食を抑制して、断面修復箇所の再劣化防止に大きな役割をはたします!
それでは参りましょう!取り付けの手順です。
まずは劣化したコンクリートを取り壊して、断面修復する箇所の鉄筋の径を確認します。
続いて、パッチガード(犠牲陽極材)を挿入するための穴をドリルで空けます。
ドリルであけた穴の中のコンクリートの粉を水で洗浄します。
続いて、パッチガードの亜鉛の接地抵抗を下げ、流電陽極の溶解を容易にするためにパッチガードの周囲に充てんする物質である「バックフィル材」を穴の中に充てんします。
いよいよパッチガード【犠牲陽極材】を挿入します('◇')ゞ
挿入が完了したらさらに、バックフィル材を充填します。
続いて、モルタルで蓋をします。
モルタルでの蓋ができました!
中にはパッチガードが挿入されて、チタンの結束ワイヤーが出ています!
鋼材(細い横方向の鉄筋と太い縦方向の鉄筋)の導通確認をします。
穴に挿入されたパッチガード(犠牲陽極材)から出ているチタンの結束ワイヤーを鉄筋に巻きつけて緩まないように樹脂バンドで固定します。
鋼材(鉄筋)とチタンワイヤー間の導通確認をして完成です!!
これで犠牲陽極材の設置完了です(^^)/
モルタルで色の変わっているところの4個設置完了となります。
R.6.12末 工事の進捗写真[小新IC][R.7.1.10]
水切材(みずきりざい)設置[小新IC][R.6.12.26]
今回ご紹介するのは橋梁補修における【水切材(みずきりざい)の設置】についてです(^^♪
さぁ。参りましょう!
のちほど水切材の設置する前と後の写真をお見せします!
下の写真は断面修復した部分の「水切材」を設置する箇所の表面を削っています。
表面に接着のテープがしっかりと付くように表面を粗くするために削っているんです!
いよいよ登場です。
「水切材(みずきりざい)」は、灰色(グレー)の壁に貼り付けている材料がそうです。
水切材は水切りというだけあって、水を切るために設置します。
水を切る??
道路上に降った雨などで排水処理しきれなかったような水が壁を伝って同じところを流れているとコンクリートの劣化の原因になってしまう事があります。
そこで、壁の表面を広く伝ってくる水をこの水切材で伝うのを切って、影響のないところに誘導して排水する役割を持ちます。
下の写真が断面修復が完了した後の『水切材の設置前』です。
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断面修復吹付工法[小新IC][R.6.12.16]
今回ご紹介するのは橋梁補修における【断面修復工(吹き付け工法)】についてです(^^♪
前回の記事で橋梁を補修するにあたり、劣化した部分のコンクリートをウォータージェット斫り(はつり)で取り壊した状況をご紹介しました。
劣化した部分を取り除いたら適切な処置をして断面を特殊なモルタルなどで埋めて補修をするとご紹介しました!
今回はその、断面を修復する状況をご紹介します。
鉄筋の裏側などの狭い部分があることや、また、向きが上方向でもあるので『吹き付け工法』で行います!
そうです!特殊なモルタルを『吹き付ける』んです!
さぁ。参りましょう!
まずは、鉄筋が錆びないように防錆剤(ぼうせいざい)を塗っていきます。
防錆剤を塗ったら、鉄筋や取り壊したコンクリートの表面に吹き付けたモルタルがしっかりとくっつくようにプライマーという接着剤のようなものを全体に吹き付けてモルタルの吹き付けの準備します!
プライマーが乾いたら。。。
下の写真のように特殊なモルタルを少しずつ層に分けて丁寧に吹き付けていきます!
吹き付けが完了したら、最後の仕上げはコテで表面を綺麗に平らに整えます。
水の力でコンクリートを壊す(斫る)ウォータージェット[小新IC][R.6.12.11]
今回ご紹介するのは橋梁補修における【ウォータージェット斫り(はつり)】についてです(^^♪
橋梁を補修するにあたり、補修が必要な劣化した部分のコンクリートを取り壊して(取り壊すことを「斫る(はつる)」といいます)その後、適切な処置をして断面を特殊なモルタルなどで埋めて補修をするのですが。。。
実際は『人が入って作業ができる部分ばかりではありません。』
そこで、今回の施工では、人が入ってコンクリートを取り壊す(斫る:はつる)事が難しい部分を。。。なんと!!『水の力』でコンクリートを斫る(はつる)『ウォータージェット斫り(はつり)』についてご紹介致します!
『水の力』ってすごいですよね!
まずは、周りに水が飛び散って第三者の方に迷惑をかけないようにするために養生をします。また、水の力でコンクリートを斫って発生するコンクリート成分の混じった濁った水を集めるために遮水シートを設置します。
同時に外では水の力を利用した『ウォータージェット斫り』のためのプラント設備を配置しています!
さぁ。始まります!
外で用意した『水』とその水を超強力な圧力で送りこみ、手元のノズルユニットから超高圧の水を噴射させて、その力でコンクリートを斫っています!!
あんなに硬いコンクリートを水で取り壊すってすごいですよね(^^)/
下の写真はウォータージェット斫りの完了した写真です!
鉄筋の周りのコンクリートも綺麗に取り壊し出来ていますね!
補修についてはまた、別の記事でご紹介しますね(^^)/
ウォータージェット斫りで発生した濁り水は遮水シートで集められて吸引車で吸い取って、水槽に移します。
水槽に集められた濁り水はコンクリートの成分を含んでいるため、この水槽内で濁りを集めてうわ水と分けれるように、濁りを凝集して沈殿させるための「凝集沈殿剤」を加えてかき混ぜます。
「凝集沈殿剤」により、なんと!濁り成分が凝集して下に沈みます!
すごいですよね。あれだけ濁っていたのに。
うわ水は濁りの指標である濁度を計って基準値である確認をして、中和処理もしてPH(ペーハー)確認して中性の確認もしてから、排水しています!
環境に悪影響の無いように配慮しています(^^)
沈殿したものは、産業廃棄物として運搬・処理をしています!
何事も確認です!!
R.6.11末 工事の進捗写真[小新IC・黒埼IC][R.6.12.2]
アスファルト舗装をきれいに[黒埼IC][R.6.11.29]
今回は[黒埼IC(上り線)]での【アスファルト舗装】についてのご紹介です(^^♪
アスファルト舗装は皆さんが普段、車で走っている黒い道路のことです。
今回の施工では、古くなって劣化してしまったアスファルト舗装を新しく舗装しなおします。
アスファルト舗装を新しくする際に、古いアスファルトをはぎ取って新しくする場合と、特殊な機械で表面を削り取って新しくする場合がありますが、今回は後者の方法です!下の写真の白い機械がアスファルト舗装を削り取る【切削機(せっさくき)】です。読んで字のごとく「切って削る機械」ですね!
削り取ったアスファルト舗装のくずは、大型ダンプカーに積み込まれて所定の処理施設に運ばれます('◇')ゞ
今回の施工範囲は道路の部分と橋の上の部分があるので、橋の上に関しては、防水処理としてアスファルトを削った面にボンド役のプライマーを塗って、その上に防水層の膜を形成する『塗膜防水材(とまくぼうすいざい)』を塗り残しのないように丁寧に塗ってしっかりと防水層を形成します。
道路の部分はアスファルトの材料がしっかりとくっつくようにボンドのような役目をする『アスファルト乳剤(にゅうざい)』を塗ります!
アスファルト舗装の下地の処理がしっかりと終わったら、アスファルト材料を『フィニッシャー』というきれいに敷き均す機械で平らに均していきます。
フィニッシャーでアスファルトを平らに均したら、下の写真のようにロードローラーで重さや振動でしっかりと締め固めていきます。
ロードローラーには種類がありますが、この写真の場合は、古い舗装と新しい舗装の継ぎ目の部分なので段差ができないようにしっかりと振動と重さをつかって締め固めています!『適材適所』ですね(^^♪
実は。。。
アスファルト舗装は、アスファルトを敷き均す時や、締め固める(転圧(てんあつ)する)時や、交通開放の時の適正な温度が決まっています。
なんと、敷き均しの際の温度は一般に110℃を下回らないようにと決められています。。。。
そうです沸騰したお湯よりもあっついんですよ!!皆さんの中でこれ知ってる人いたらすごい(*^-^*)
ということで、下の写真は、交通開放時の温度の管理で50℃以下である事を確認しています!
測定結果『31℃』!OK!
夜間の工事写真だとわかりにくいかな?
ということで空撮の写真でご紹介。黒く新しくなっている部分が今回、アスファルト舗装を新しくしたところです!
ここで。。。道路と橋の境界の部分の白線が一列、途切れていることに気づいたあなたはきっと間違い探しが得意な方でしょう笑
そうです!!この一列のラインに前回ご紹介した【橋梁伸縮装置の入れ替え】が行わるるというわけです('◇')ゞ
橋梁伸縮装置の入れ替え[黒埼IC][R.6.11.22]
さぁ!今回は[黒埼IC(上り線)]での【橋梁伸縮装置の入れ替え】についてのご紹介です(^^♪
前回の記事で、橋梁伸縮装置の調査の記事の時にもご説明しましたが、橋梁伸縮装置(きょうりょうしんしゅくそうち)を再度ご説明しますと。
橋を造るときに、桁と桁の間に遊間(ゆうかん)と呼ばれる隙間を作るのですが、この隙間は「温度変化などによって起こる橋自体の伸び縮み」に対応するために設けられていて、その隙間を走行できるように使用されているのが【伸縮装置(しんしゅくそうち)】です。
伸縮装置にもいろいろと種類がありまして、黒埼ICは露出しない埋設型の伸縮装置です。
今回、当工事で埋設型の伸縮装置を露出型のものに入れ替えをします。その状況をご紹介します(*^-^*)います!
今回も交通の影響を考慮して夜間での工事です(^^)/
まずは、現在の伸縮装置を撤去するためにアスファルト舗装を撤去してから、コンクリート部分を人力で取り壊していきます!
古い伸縮装置を撤去したら、いよいよ、今回設置する新しいタイプの伸縮装置を設置していきます!
みんなで所定の位置に収まるように慎重に設置していきます。
車が上を通っても過剰な段差にならないように高さも考えながら、新しい伸縮装置を配置したら、ドリルでアンカーを設置したり、鉄筋を配置したり、がっちりと固定するために溶接したりして、伸縮装置が動かないように固定しています!
新しい伸縮装置を配置して固定が完了しました(^^)/
ん~っ!いい感じです!
伸縮装置の固定が完了したら、アスファルト道路との隙間に超速硬コンクリートを打設して綺麗に均します!
この「超速硬コンクリート」は通称「ジェットコンクリート」なんてかっこいい名前で呼ばれますが、特殊なコンクリートで通常のコンクリートに比べて、非常に硬化時間が短い上に、非常に早い時間で高い強度を実現するコンクリートです。
この現場のように夜間の工事の間に、交通規制をして朝には、車が通っても問題ない強度を確保しなければならない様な伸縮装置の取替工事などに使われます。
「ジェットコンクリート」も完成です(*^-^*)
段差もなく綺麗に仕上がりました!
ジェットコンクリートが硬化して所定の強度が出たら交通規制解除されます!
これ橋の上でよく見るやつですよね!アッ!くれぐれも「よそ見運転はしないように」してくださいね!
R.6.10末 工事の進捗写真[小新IC・黒埼IC][R.6.11.9]
断面修復左官工法[小新IC][R.6.10.31]
今回は[小新IC工区]での【断面修復左官工法】についてのご紹介です(^^♪
断面修復工法とは、コンクリートの劣化した部分を削り取り、必要に応じて様々な再発防止対策をした上でモルタルなどで修復する工法です。
断面を修復する工法には、左官工法、モルタル注入工法、コンクリート充てん工法、吹付け工法などがあり、施工条件や補修の規模によって使い分けられていますが、今回は【左官工法】でモルタルを充てんして左官コテで表面を平らに仕上げていきます。
専門的な工法なので皆さまになるべく伝わるように主要な部分を追ってお伝えしようと思います('◇')ゞ
さぁ!まずは内部の鉄筋が錆びてしまって補修する場所を「カッター」で補修範囲の境界に切れ目をいれて、対象部分の鉄筋を現すために周りのコンクリートを振動を利用して細かく壊していきます(これを斫る(はつる)といいます)
所定の範囲のコンクリートを斫って(はつって=取り壊して)鉄筋の姿をきれいに現したら、今度は、鉄筋がまた錆(さ)びてしまわないように対策をします!
その対策のためにドリルでコンクリートの部分に「穴」を開けています。
先ほどあけた穴の中に秘密の「ある材料」を挿入して、その「ある材料」から伸びるワイヤーを鉄筋に巻きつけて固定しています。
「ある材料」??
この「ある材料」の正体は「犠牲陽極材(ぎせいようきょくざい)」というものです。
なんだそれは??とみなさん思われましたよね笑
簡単に説明すると。。。
ある陽極材(金属)を犠牲にして鉄筋を守るとでも言いましょうか、、、鉄筋の材質は名前の通り「鉄」ですが、その鉄が錆びてしまわないように、二つの金属を触れさせることで、鉄よりも先に錆びる金属(亜鉛)を犠牲にして、鉄=鉄筋の錆びを防ぐ方法です。
難しいですね((+_+))
科学的な防錆(ぼうせい=さびを防ぐ)方法ですね。
つづいて、今度はわかりやすいですよ!
鉄筋に錆びを防止する防錆剤(ぼうせいざい)を刷毛(はけ)で丁寧に塗っています(^^♪
「もう錆びませんように」と念じながら塗り忘れの無いように隅々まで丁寧に(*^-^*)
鉄筋の錆びを防ぐ対策をしっかりしたら、もともとの断面を元に戻すために、特殊な「ポリマーセメントモルタル」という、硬化が早く防水性(耐水性)にも優れた材料で何層にも分けてきれいにコテで仕上げていきます!
鉄筋のさびで劣化していたコンクリート部分を、防錆対策とコンクリート部分の補修が完了しました!
こうやって補修することで橋の寿命を延ばしています('◇')ゞ
R.6.9末 工事の進捗写真[小新IC][R.6.10.2]
R.6.8末 工事の進捗写真[小新IC][R.6.9.2]
橋梁伸縮装置調査[黒埼IC][R.6.8.26]
さぁ!今回は[黒埼IC(上り線)]での【橋梁伸縮装置の試掘調査】についてのご紹介です(^^♪
橋梁伸縮装置(きょうりょうしんしゅくそうち)??
ん~((+_+))普段聞くことのない難しい言葉が出てまいりました。。。
ご説明致しますと。。。。
皆さんが普段走っている【橋(=橋梁 きょうりょう)】には、よく定期的に「バタン・バタン」と音のなる場所があるのが分かりますでしょうか?
あれは、橋を造るときに、桁と桁の間に遊間(ゆうかん)と呼ばれる隙間を作るのですが、この隙間は「温度変化などによって起こる橋自体の伸び縮み」に対応するために設けられていて、その隙間を走行できるように使用されているのが【伸縮装置(しんしゅくそうち)】です。
伸縮装置にもいろいろと種類がありまして、黒埼ICは露出しない埋設型の伸縮装置です。
今回、当工事で伸縮装置の入れ替えをするため。埋まっている目地の試掘(しくつ=試しに掘って確認すること)をしています!
交通の影響を考慮して夜間での工事です(^^)/
上の写真は、飛び散るアスファルトの破片の養生をしっかりとして、既設の舗装を取り壊しています!!
下の写真は、所定の位置のアスファルトを取り壊して、埋設型の伸縮装置を確認しました!
R.6.7末 工事の進捗写真[小新IC][R.6.8.5]
デリネーター[小新IC][R.6.8.1]
なんだ!【デリネーター】って?
なんか強そうな名前ですが。。。
夜、皆さまが道路を走っているときに道路の左側や右側に白色やオレンジ色に反射して光っているあの反射光。
あれが【デリネーター】です!またの名を【視線誘導標】といいます。
夜間の運転時の視線を誘導してくれる役割を担っています。道路幅を教えてくれる大切な役割を担ってくれています。
このデリネーターを移設(位置をずらす)するのですが、まずは移設のために、現在の位置のもののナットを緩めて外します。
ここで、反射板が長年の劣化で割れてしまっていたりするものがあれば入れ替えます!
続いてデリネーターを移設する位置に穴をあけて、固定用のアンカーというボルトを固定します。
目地(めじ)補修[小新IC][R.6.7.26]
今回ご紹介するのは【目地(めじ)補修】についてです(*^-^*)
さぁここで 目地(めじ)ってなに??と思った方もたくさんいらっしゃることと思います。
目地(めじ)とは、簡単に言うと「隙間(すきま)」のことです。
小新IC橋の走行車線を走っているとの中央側と外側の両側にコンクリートの壁があるのはご存じでしょうか?
この「コンクリートの壁を壁高欄(かべこうらん)」といいますが。。。
今回の目地(めじ)は、この両側のコンクリートの壁である「壁高欄(かべこうらん)」の隙間(すきま)のことを言います(*^-^*)
難しくなってきましたね!
ん?しかし、なんで隙間があるの?なんて鋭い疑問を持った方へご説明しますと。。。
コンクリート構造物は、温度や湿度、経年によって部材が膨張したり変形することがあります。
その際に目地(隙間)を造ることで、破損してしまう事を防ぐような大切な役割を持っているんです。
また、少し詳しいことを言うと、隙間を開けない目地もあって、コンクリート構造物は延長が長くなるとクラックが入りやすくなるため、ある程度の延長ごとにあえてその場所にクラックが集まるように入れる目地もあるんです!!
共通して言えるのは、目地によって構造物の大きな破損から守っているという事です(^^)/
今回の施工は、目地の補修ですが、経年劣化などにより目地の部分に侵入する「水」や「腐食物質」などにより劣化が進行しないように目地の部分にシリコーンシートを貼り付けることで防水・防食工事を行います。
さぁ参りましょう!
写真では少しわかりづらいですがV型に入った目地の周辺でシリコンシートを貼る部分を削って下地処理(目粗しといって表面を削ってコンクリートの新しい表面を出すこと)をします。
目地の周辺の下地処理(目粗し)が完了したら、削った粉をしっかりと掃除をします。
白く色が変わっているところが目粗しをした個所です。ここに、シリコンシートを貼ります。
シリコンシートを貼り付けたらしっかりと圧着して貼り付けます。
シリコンシートを貼ることで侵入する「水」などにより劣化を進行しないようにすることができます。
シリコンシートは壁高欄の目地を表から裏側まで覆うようにグルっと貼り付けなければ水が侵入してくるので意味がありません。
先ほどまでは裏側を高所作業車で昼間作業していましたが、表側を貼り付ける際は、車道側からの作業なので夜間の交通規制の中で作業をしています。
削った破片が飛散しないように養生をして、先ほどと同じように下地処理として削って目粗しをしています。
削った粉もしっかりと掃除をして。
シリコンシートを圧着して完了です!
水が侵入しないようにシリコンシート同士も所定の幅重ねて貼り付けます。
色が変わっている所がシリコーンシートの貼り付けが完了した所です!
引き続き写真を交えて施工の状況などをご紹介します!
R.6.6末 工事の進捗写真[小新IC][R.6.7.1]
徹底的に橋梁の調査[小新IC][R.6.6.25]
今回は、小新IC工区の【橋梁調査(きょうりょうちょうさ)】についてご紹介します(^^)/
この工事は「傷んだ橋を直す工事」です。
そうです。新しく物を造る工事ではなく【傷んだ部分を見逃さずしっかりと補修】することが最大の目的です!
写真は、皆さんが通行している道路の裏側になりますが、傷んでいる個所や状況を調査しています。
写真をよく見ると先っぽに丸い球のついた棒を持っていますね!
これは「打診棒(だしんぼう)」と言って、たたくことで音により浮きや剥離(はくり=はがれること)や割れがないかを調査するものです。
前回の記事で紹介した 橋脚を囲うように組み立てた作業足場から調査していますね(#^^#)
作業足場がない部分は、ゴムのキャタピラ付きの高所作業車で点検しています。
道路の上は昼間の交通量が多いため夜間に交通規制をかけて調査しています!
昼間に調査できない部分を夜間にチェックしています!
写真は既設の舗装の厚さなど設計と大きく違っていないかなどをチェックしています!
細かい部分もチェックして、これから始まる工事で想定外のことがないように入念に確認、そして確認(^^)/です。
橋梁補修するための作業足場組立[小新IC][R.6.6.12]
小新IC工区の作業足場についてご紹介します(^^)/
写真の正面に映っているコンクリートの構造物は橋を下で支えている【橋脚(きょうきゃく)】と言います。
今回の工事では、この橋脚を補修しますが、手の届かない高い位置での補修の作業が必要なため【作業足場】を組み立てることで高い位置での作業も安全に行えます。
橋脚を囲うように作業足場を組み立てています!
作業足場は安全に作業するためのもので、上り下りする階段も設置されています。左奥に階段が見えますね(#^^#)
床になる部分は隙間なく敷き詰められています。
また、工具や材料が下に落ちていかないように幅木(はばぎ)という板も設置されています。
青いネットも工具や材料が落下するのを防ぐためです。
安全第一で作業をするために危険を予知して安全対策をしています(^^)
最後に作業足場の組立完了の全景です!